キスから始まる方程式
「ところでさ、さっき麻優が私にクラス表見せたがらなかったのって、もしかして桐生君が一緒のクラスだったから驚かそうと思ったの?」
「えっ!? いや、あれは……なんていうか……その……」
あれ? 違うのかな?
麻優の反応が、今朝の時のように途端に鈍くなる。
「麻優、他に何か……」
気になってそう言いかけた時、入り口のほうから不意に私の耳に信じられない言葉が聞こえてきた。
「おっす、翔! 遅かったじゃね~か」
……っ! 翔!?
その名前に、頭より先に自然に動いてしまう私の体。
振り向いた私の瞳に映ったのは、正真正銘私がよく知っている幼なじみの風間翔の姿だった。