キスから始まる方程式


「はい、次の人~」



そうこうしているうちに、ようやく回ってきた麻優の番。



「麻優、頑張れっ」

「うんっ」



神妙な面持ちでくじを引く麻優にエールを送る。



「何番だった?」

「え~っと……11番」

「ふむふむ、11番っと」



麻優の引いた番号を基準に、黒板の配置表を再度確認する。



11番の近くになるには……5、10、12、17か。



ちなみに我が3年H組は、1列に6人、それが全部で6列あり、廊下側の一番前が“1”、そこから後ろに向けて2、3……窓際の最後尾が36と番号が割り振られている。



「んじゃ次の人~」

「よっし」



学級委員に促されドキドキしながら、手作り感たっぷりの段ボール製のボックスから紙を一枚引く。



キレイに折り畳まれた小さな紙を開くと……



“36”



そこに記されていたのは、なんと今と全く同じ席の番号だった。
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