ミカとひろと
ひろと その5
突然、ミカが目をつぶり僕の手を握ってきた。



「どうしたの…?」



ミカが目を開けた。
目の色が青く光った。



僕は、なにがなんだか、わからなかった。



手を離そうとしても離れない。
だんだん力強くなる。



そうしている間に、僕の意識が少しづつ、遠くなっているのを感じた。



これはマズイ。
でも体がいうことをきかない。



ミカの目はどんどん青さを増し、光っている。



僕は…。僕は……。
意識が………。

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