永遠に友達
当日、車で涼音宅まで迎えに行った。玄関先にいた人物を見て愕然とする。お洒落した涼音と、先日の真弓が待ち構えていたからだ。またかよ…。
まさかここまで来てスルーして車を発車させるわけにはいかない。俺は仕方なく笑顔を作り二人に乗るように言った。
「ほら、真弓乗って」
そう言って涼音は後部座席に乗り込み彼女を助手席に促した。真弓は恥じらいながら助手席側に回るとドアを開ける。
「待って。ここは俺が決めた人しか乗せたくないから、後ろ座ってくれる?」
「あ…すみません」
俺の少し威圧的な喋りに恐縮したようですぐさま涼音の隣に乗り込んだ。
「なによそれ。いつも私乗ってるけどそんなの聞いたことない」
「あぁ。いま初めて言った」
「えーさっぱり意味分かんない」
膨れっ面をする涼音。そして俺達の会話を聞きなにかを察したような真弓。
水族館を回る間も、真弓は俺に気を使い隣に並んでくることは無かった。感のイイ子は嫌いじゃない。今日だけは目一杯優しくしてやりますか。