【長】野球ボール
「一輝?」


すごく久しぶりに本来の一輝の顔を見た気がした。


「おー…まじ叶夏のビンタきいた!!」


「一輝の顔すごい変形してて、思い出したら…ぶっ」


励ちゃんは思い出し笑い。


「爽、励…まじ悪かったなっ」


頭をかきながら一輝が呟いた。




「その分試合で活躍してくれんだろ?」


ソウソウがニヤッとしながら言う。


「任せろ!!ぜってぇ試合出てやるっ」


「うんうん。皆待ってるよ」


励ちゃんはいつもの優しい笑顔。


「つーかお前らこそ、レギュラー取られねぇようにがんばれよな!!」


「はっ!!ボケ一輝が付いてこれねぇぐらいにレベルアップしてっから」


いつもの会話に、あたしは涙を堪えるの必死だった。

もう一輝は大丈夫!!
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