【長】野球ボール
17−野球道
次の日、お昼前に一輝から退院したって報告メールがきた。

退院って素直にうれしいね。

一歩進めたって感じ!!


そしてその日の練習の、キャッチボール中のこと……


「あれ…ちょっと似てねぇか?」


「は?何が?」


「だからあの人…」


「あ!!一輝じゃねぇ!?」


その声が全員の耳に届いて、グラウンドの入口に目を向けた。




「まじだ!!一輝じゃんっ」


「一輝さーんっ」


皆が一輝の元に駆け寄って行った。


「夏の大会には出るって聞きましたよっ」


「大丈夫か!?無理するなよっ」


「俺らにできることあったら、何でも言ってくださいね!!」


皆が次々に口を開く。


一輝はキャプテンとしても、人間としてもすごく慕われてる。

幸せ者めっ!!
< 555 / 683 >

この作品をシェア

pagetop