【長】野球ボール
「ん!?」


目を開けると、隣で笑ってる一輝。


「はは!!どんだけ必死なんだよ」


「ちょっと!!一輝もちゃんとお願いしなさいよっ」


「えー」


かわいく拗ねる一輝。


でも、えーじゃないし!!


あたしだけが必死なの!?




「だって神様より、すげぇ女神が俺にはついてるし?」


「え…?」


ギュッ


「神様にお願いするより、叶夏にがんばれって言われた方が勝てると思うんだけど」


耳元で一輝の優しい声がした。


抱きしめる腕も、何だかいつもより優しい気がする。
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