【完】純白の花に、口づけを。
「行きましょう」
千花が俺と瑞希と手を繋いで、昔から持ってる合鍵で家の戸締りをしたあと。
「大丈夫だから」
病院までの道のり、ずっとそう言ってくれた。
千花が、いてくれて良かった。
きっと俺ひとりじゃ何も出来ないし、千花の“大丈夫”には安心する。
それに、千花の手がなかったら俺は。
「ついたわよ。病室聞いてくるわね」
俺らを椅子に座らせて、病室を聞きに行く千花をぼんやり見つめる。
千花がずっと手を繋いでくれていなかったら、俺は簡単に崩れてしまっていただろうから。
千花がいてくれて、よかった。