魔女の瞳
「馬鹿言え!」

生意気にも修内太は私を馬鹿呼ばわりした。

「誰が命なんか懸けるか。死んでやるつもりもないぞ。あの化け物は止めるけど、俺だって死にたくない。だから…」

修内太は私の手を握り締めた。

「四門、協力してくれ」

「は!?」

私は驚く。

「な、ちょ…何言ってるの?私魔女よ?」

「ああ、知ってる」

彼は真剣に私を見つめた。

「だからお前に頼んでるんだ。俺一人じゃ確かに化け物の餌になるのがオチだ。だけどお前なら…少しは分があるんだろ?」

「……」

思えば…。

私、人間にこうして頼み事をされて、頼りにされるのって久し振りかもしれない…。

それこそ、エリスの時以来かも…。

それに…こうして男の子に手を握られて、見つめられるのって…初めてかも…。

何百年も生きてるのに…。

実はちょっとこういうのって…憧れてたんだよなあ…。

って。

何赤くなってるの私!!

「放しなさいよ!!」

私は慌てて修内太の手を振りほどいた。

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