花の名は、ダリア

なんでそんなに本気なのって?

答えは簡単。
ダリアが湖で、日課の水浴びをしているから。

例によって例の如く、人目も気にせず素っ裸で。

森を抜けるギリギリのラインで、湖を背にしてソージは立つ。

ソコから先に日光を遮る木陰はない。

つまり、その最終防衛線を突破されると、ソージにヨシュアを追うすべはない。

結果、ヨシュアはダリアのエロい裸を見放題…

許しません!
そんなコト、オトーサンは許しませんよ!

大人の本気を見せてやらぁぁぁ!!


「ぅおりゃぁぁぁぁぁ!」


あの夜ソージがSS黒服と一緒に奪ったサーベルを頭上高く振り上げ、突進するヨシュア。

って、バカかコイツ。


「クソが。」


ソージは手に持った木の棒で、ヨシュアの鳩尾を造作なくひと突きした。


「自分よりリーチの長い相手に、得物振りかざして向かってってどーすンだって、前にも言ったよな?俺。」


「ぐ…ぐぅぅ…」


「今のでおまえ、死んだよ?
ナメてンの?
貴重なとっとこハムスターだから、殺されるコトはないだろとか思ってンの?」

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