花の名は、ダリア

「変なソージ。
初めから、そうだったじゃない。」


「えぇ、そうですよ。
初めから。
貴方は俺だけの、唯一の花だ。
昔も今もこれからも、互いの身体が朽ち果てる日が来たとしても、ずっと。」


「あら。
それはムリよ。」


ナンダッテ?

ソージはダリアから身を離し、それでも華奢な肩を掴んだまま目を瞬かせた。

ナニがムリ?
ドコがムリ?

だってもう、俺だけじゃん。
てか、俺を選んでくれたンだろ?

ダリアは笑う。

ソージの胸の内など知る由もなく、無邪気に笑い、そしてのたまう。


「この身体が朽ちたら、私はサムが待ってるトコロに行くの。」








はあああぁぁぁぁぁ!!??

ひょっとして、さっき言ってた約束って、ソレ!?

今生では結ばれなくても、死後の世界で…とかそーゆー、ロミジュリ的な!?


「んなコト、俺が許すワケねェだろ、クソがぁぁぁぁぁ!!!!」


ソージは部屋どころか建物中に咆哮を轟かせた。

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