小鳥沢2丁目物語
「いや、麻里子が悪いでしょ。てかあたし、麻里子大っ嫌いだよ?玲もめっちゃ嫌いって言ってたし。....さとるも、あんな性格だから口には出さないけどさ、麻里子があたしらをめちゃくちゃにしたのは事実だし、まゆちゃんのこと今現在苦しめてるのも事実だから、恨んでいいよ。泣いてもいいよ。あたしが許す」
「あかりちゃん...」
あかりちゃんの、わたしの頭を撫でる手が、わたしの涙腺を刺激する。
応援されない恋、だと思ってた。
相談なんてできないと思ってた。
わたしの気持ちは、バンドにとって迷惑でしかないって。
「わたし、玲くんのこと、好きでいいのかなぁ...」
「なにいってるのー?さとるもあたしも応援してるんだから!部活引退するまでは玲には言えないけど、あたしには恋バナ聞かせてよねっ」
「んっ...うんっ...」
知らなかった、
わたしの想いは認めて貰えるんだ。
大切なバンドメンバーに。
....って、
「え、引退?え、引退したら言っていいの?」
「え、当たり前じゃない?バンドが終わったらもう関係ないよ?」
「...」
そ、そっか...、
わたし、バカ?
こんなに悩まなくてもあと1年もすれば普通に告白できるんじゃん...。
「...わたしバカ?」