小鳥沢2丁目物語
「...もういい!あたしのことはいい!!まゆちゃんこそどうなってるの?!」
あかりちゃんは恥ずかしさを我慢できなくなったのか、わたしにふってきた。
「わたし?!わたしは...」
「さっきもスタジオでふたりっきりだったじゃん」
「...いや、なにもないよ!あったらあったでダメでしょ!...麻里子さん?のこと、さとるくんから聞いたから...」
「あー、うん...」
あかりちゃんは昔のことを思い出したのか、暗くなってしまった。
「好きって...言えないの、ちょっとつらい。筋違いだけど、わたし麻里子さんのこと少し嫌いなの」
会ったこともない「麻里子」
わたしの想いにストップをかける「麻里子」
きっと、玲くんと手を繋いだりキスをしたりした「麻里子」...
「麻里子さんが居なくたって、わたしが彼女になれたわけじゃないのに...バカだよね」
別に麻里子さんのせいで付き合えないんじゃない。
もしわたしが玲くんにとって魅力的な女の子なら、そもそも玲くんはわたしを部活に誘ってないと思う。
それでも、麻里子さんに対して醜い感情が溢れ出してしまう。