小鳥沢2丁目物語




「てか、入ろうぜ海!」





いきなり笑顔になった玲くんは、パーカーを脱ぎ捨てて海の方へ走っていった。





「わっ、つめて!お前も早く来いよ!」




「まってっ!」




わたしもまけじとワンピースを脱いで玲くんのところに走り出す。




ビキニなんて初めて買ったから、少し恥ずかしい。






「いくぞっ、ほら」




パシャ




やっと追いついたわたしに、玲くんは海水をかけてくる。





「つめた!もー、仕返し!」





パシャ




「お前、ばか!顔はなしだろ!しょっぱっ!」





意外にはしゃいでる玲くんを見ながら、わたしは不思議な気持ちになった。






練習中はあんなに真面目なのに、海に来た途端めちゃくちゃ笑顔。





「プッ、小学生みたい」





「なんだと!!もう、そんなこと言う奴にはこうだからな!」





「ちょ、しょっぱ!顔はなしって自分で言ったんじゃん!」





「小学生とか言うからですぅ〜!バーカ!」





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