一冊の手紙Ⅱ
次の日。
「彩葉いる?」
「あれ、今日はもう帰れるの?」
いつもなら部活のカッコで教室に来る光輝が、今日は制服を着ていた。
「何か今日、両親帰るの遅くなるらしいから、咲月(サツキ)の迎え行かなきゃいけなくなってさ」
確かに、光輝の両親は大きな会社に勤めていて、忙しそう。
だから光輝は部活と家の仕事をこなしていることがある。
光輝にはまだ幼稚園に通う妹の咲月、さっちゃんがいる。
さっちゃんの迎え、今日は光輝なんだ。