続・幼なじみは、俺様KING!? -side王河-【完】
それから俺は、缶コーヒーのプルタブを引き上げた。


さっきカズが投げてよこした缶コーヒーと同じものにしたのは、俺なりのメッセージ。


“もう、さっきのことは、気にしてねーよ”


それを壁にもたれて飲んでいると、小さく息を吐き出したカズが、俺の名前を呼んだ。


「ん?」


向かいの壁にもたれるカズを見る。


「あの、さ。
さっきの……」


そこで言葉を区切り、一瞬下を向いたカズは、唇をかみしめてから次の言葉をしぼりだした。
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