続・幼なじみは、俺様KING!? -side王河-【完】
「わっかんねーよ?
俺の方が、数倍おごるハメになるかもしれねーし」


おどけたように言って、クスクスっと俺は笑った。


視線のはしで、カズが顔を左に向けるのが見えた。


左手で頬をクイッとぬぐう。


その後、


「サ……ン……キュ……」


と、かすれて途切れた小さな声が耳に届いた。


その声色の弱々しさに、“今までキツイ思いをしてたのは、案外コイツ自身なんじゃねぇ?”


そんな疑問がわきあがってきた。
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