続・幼なじみは、俺様KING!? -side王河-【完】
「つか、少なくとも俺は、傷ついてなんかいねーんだし」


「…………」


「もし今後、傷つけたとおまえ自身が思ったら――……。
さっきみたいに、説明してくれればいいだけじゃね?
おまえの気持ち」


カズを見ることなく、淡々と言葉をつむいだのは……。


さっき顔をあげたカズの目が、涙で少し濡れていたから。


そんな顔、俺に見られたくないハズだよな。


そう考えて、天井を見あげる。


「だから、俺とは関われば?
友達として、いつでも“バトル”してやるよ。
で、仲直りは、缶コーヒーな」


「なんだよ、それ。
王河、オレにおごらせる気、満々じゃん」
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