吸血鬼




皆の所に帰って言った


「確定。」


するとそれを合図に駆け出した


その子を保護しなくてはいけない


美鈴と私はその光景を見ていた


男を抑えて子供を取り上げた


その瞬間だった


何かが通り過ぎた


子供と男がいなくなったんだ


見てみると
吸血鬼の男が二人を抱えて逃げてくとこだった


さすがに飛ぶのにも体力がいるから屋根の上を走っていた


仕方ないと言い私は羽を出して広げた


私の世界でも1、2くらいの大きな羽だ


五人にはそこで待機してもらうことにして追った


すぐに追いつき言ったんだ


「止まれ!
止まらなかったらお前たち3人は今すぐにでも死ぬぞ」


すると吸血鬼の男が


「そんな脅しはきかねー!」


そう、大きな声で言ったんだ


子供に手を伸ばして取った
子供は本当に小さく、片手で持ったら危ないから両手で持った


すると止まりこちらを見て言った


「返せ!
なんの目的で俺たちを狙う!」


そう言われたので


「狙っているわけではない
ただ…
一緒に来て欲しい
あのアパートで良い

話を聞かせてくれ」


そう言った
子供を持っているから余計なことを言えないとでも思ったのだろう


「分かった……」


そう、観念したように呟いた彼を抱き上げて三人を抱えたままアパートに戻った


五人が駆け寄ってきて


「どうするんですか?」


そう言われたので


「待っていてくれ
少し話をしてくる」


そう言いその場に待機させてアパートに入った






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