シャイン
「なぁ、何歳かな。彼氏いんのかな」
前で自己紹介をしている井上を見ている小暮。
何か興味ありげな、そんな顔をしている。
何歳だとか、どうでもいいだろ。
彼氏がいてもいなくても、それこそどうでもいい。
そんなことを考えて楽しめるなんて、お前はホントおめでたいよ。
「何か質問があれば、答えるけど…」
井上が控えめにそう言った瞬間、小暮の手が俺の腕を掴んだ。
そのまま、上に挙げてくる。
「はいはーい!秀司が先生に質問だって!」
「ちょ、テメーふざけんな…」
また、さっきみたいに。
俺にクラス中の視線が浴びせられた。
「藤吉くん…が。どうぞ。答えられる範囲ならなんでも答えます」
クソ真面目な井上は、一瞬驚いた後、俺の質問を待っている。
「ほら、秀司。何歳ですか、それだけでいーからさ」
「…テメー、パンもう一個買え」
「わかったわかった、何個でも買ってやるよ」
小暮と小声でやり取りをしてから、井上を見る。
「質問、どうぞ?」
顔のサイズにあってないから落ちてきやすいのか、さっきから何度も何度も眼鏡を触っていた。