昼下がりの風は君のために吹く
あいつが教室に入ってきた。
ただただ嘲笑するように立っている。
失せてほしい。
もちろんそんなことを言えるはずもなく、僕は真顔であいつを見るのだ。
あいつの顔は真顔になる。2人しかいない教室……何も音がしない教室……「影に染まった教室」が朝の光を浴びる……
後輩も、
先輩も、
そしてクラスメイトも、
――僕は、大好きだった。
ただただ嘲笑するように立っている。
失せてほしい。
もちろんそんなことを言えるはずもなく、僕は真顔であいつを見るのだ。
あいつの顔は真顔になる。2人しかいない教室……何も音がしない教室……「影に染まった教室」が朝の光を浴びる……
後輩も、
先輩も、
そしてクラスメイトも、
――僕は、大好きだった。