星降る夜に。
まだもっと一緒にいたい。夢から醒めたくない。



「莉子が思ってること教えてよ」



優しい声に体を離すと、大輔さんは穏やかな表情をしていた。



「私、このまま帰りたくない。帰れない。これだけで終われるほど子どもじゃないよ」


「…いいんだな?」




覚悟を決めたような大輔さんの真剣な表情に、私は強く頷いた。


この人の全部が欲しい―――。













大輔さんの家に入るなり、私はドアに押しつけられた。

暗闇の中で彼の唇が私の唇に触れる。ついばむようなもどかしいキスのあとで、咥内に舌が滑り込んでくる。


私の両手を頭上に上げるといとも簡単に押さえ込み、脚を割入れてきた。
キスは角度が変わる度に激しくなり、息つく間もない。息をしようにも唇で塞がれて、くぐもった声となって鼻を抜ける。



唇が離れると私は抱き上げられて寝室へと連れて行かれた。


まだ息が整わないうちにベッドに寝かされる。室内にはお互いの顔が見える程度の月明かりが差し込んでいた。


私に覆いかぶさってきた彼は、愛おしそうに見つめてくる。
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