星降る夜に。
自分ではまったく見えないところだし、どうしてそうなのか分からない。



「みんながどうかは分からないけど、アレじゃね?普段見えないところが見えるとドキッとするもんなんだよ。莉子、さっきと印象違うから、服が違ってたら分からなかったかも」



髪を下ろしたままにしていると暑いし、潮風でベタつきそうで頭のてっぺんでお団子にしてきた。


「そういえば鎖骨も綺麗だよな。しっかり出てるけどガリガリじゃないし、色っぽい」


「…初めてそんなこと言われた」


「マジか!それは男が莉子を見る目がねーんだよ」



心臓がうるさい。
私には今までこんな経験がないから、たまらなくときめいてしまう。

だけどその反面、こんな気持ちになってしまうことに罪悪感を覚える。


私には婚約者がいて、大輔さんとどうにかなるつもりもない。
それなのに出会って間もないこの人に、私はどうしようもなく惹かれている。

大輔さんに手を引かれて歩き出した。
隣にいることがこんなにしっくりするなんて、どうしてだろう。
< 9 / 171 >

この作品をシェア

pagetop