星降る夜に。
ただ握手をしただけなのに、どうしてこんなに胸が騒ぐんだろう。
大輔さんに聞こえないかと心配なるくらい、私の耳には心臓の鼓動が響いていた。





夜、浜辺でバーベキューがあるというので出かけてみるとすごい人だった。

何人かの女の子同士のグループやカップルもたくさんいる。

大輔さんに誘われなかったら、ルームサービスでも取ってゆっくり食べるつもりだった。


だけどその肝心の大輔さんがまだ来ていなくて、辺りを見渡していたとき後ろから肩を叩かれてびくりとしてしまった。



「俺だよ。ごめん、遅れて。それとビックリさせて」


「ビックリしましたよ…」


私は大輔さんを見上げた。背が高くて、線はそこまで細くない。

大輔さんは私をまじまじと見てから笑顔になった。

そしてさり気なく手を握ってくる。少し汗ばんでいる自分の手が恥ずかしい。



「莉子、うなじ綺麗だな」


「男の人って何でみんな、うなじが好きなの?」


浴衣でアップヘアの女の子のうなじは色っぽい、と昔からよく聞く。
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