ためらうよりも、早く。


“変わり者なら変わり者らしく、最後まであり居続けようじゃない。
そもそも、普通の枠に収まるようなら私たち仲良くなっていないわ。”


これを常套句にする、アクの強い面々。だからこそ、深く長い付き合いが成立しているのであろう。


そんな私に対し、誰に対しても気さくで、天真爛漫を絵に描いたようなお嬢様は不満顔をみせた。


「話それちゃったし!そうだよ、ゆーくん!」



彼女を形容するなら、ふんわりに尽きる。放つ空気は、目を離させない庇護欲で満ちている。


のびのびとおおらかに育ったためか、思ったことは留めておかない。そして、底抜けに明るい。


ちょっとおバカなのは自他ともに認めるが、周囲が手を差し伸べる側のタイプだから許される。


一般的な背の高さでフリルや花柄の洋服を着こなしつつ、和服も愛する点も女の子らしさ全開。


だから年齢を重ねていっても、見た目だけでなく中身が可愛いと思われていくはず。



……彼女の褒めるところは尽きないから、周囲いわく・シスコン女はこのあたりで閉口するか。


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