ためらうよりも、早く。


まさに絵に描いたように、清々しいほど正反対な姉妹である。


“寒暖”と揶揄されてきた私たちは、性格もその通りに成長して現在に至る。



「良いのよ。……これで、ようやく終わったから」

お気に入りのカップを手にすると、ふふふと柔らかく微笑んでから温かいコーヒーに口をつけた。



「あ、ご祝儀の件を言うの忘れてたわ。ま、そのうち会うだろうし、プッシュはしなきゃ。
そうそう私、のんと尭の結婚式が終わった時点でヤツとの付き合いもジ・エンドよ。
はい、これでお姉ちゃんからの報告は以上よ。ご清聴ありがとう。
お腹減っていたでしょ?ママが張り切って用意してくれてるからね」



昨日のランチでは、“おめでとう”とはとても言えなかったけれど。いつか祝福出来る日がくると思う。


祐史と共に、過去にさよならを出来ただけ救われたもの。……昔馴染みで良かった、と思える日もきっと訪れるはずよ。


「柚ちゃん!」


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