手の届かないキミと


「やっぱ夏っていったら海だろ!」

「ビキニ!ビキニ!」

「俺、黒岩ちゃんのビキニ姿見てぇ~」

鼻の下をでれでれに伸ばした西村くんのお友だちのひとり。

西村くんたちは同じクラスの黒岩さんのほうを見た。


「あれはいいよなぁ。」

「ナイスバディって感じだよな…」

「おい!ふざけんなよ!俺はお前らと違って真面目に黒岩ちゃんのことを思ってるんだからな!」


黒岩さんは、背はそんなに高くないけれど、スタイルがいい。

いつもニコニコしてるし、私とは正反対だ…。

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