恋のカルテ
「…………」
「安心しろ、あくまでも仮の恋人関係だ。オレはお前を好きになったりはしないから。だからお前もオレを好きになるな」
「なりません」
「じゃあ、いいだろ。ここにいろ。寂しさは埋めてやる。そのくらいはオレにだってできるから」
そう吐き捨てる様に言ったのに、どうして先生の優しさを感じてしまうんだろう。
それはまるで暗闇に差し込んだ光。今の私にはそれにすがるしか方法がない気がして。
「……お世話になります」
そして、貞操は自分で守ります。
「うん。じゃあ、まずは腹ごしらえ。それから昨日の続きでもする?」
「……しません。あ、このクロワッサンおいしい」
「だろう。感謝しろよ、高原……って、話すり替えるんじゃねーよ」
先生はそういって笑った。