恋のカルテ

「さて、旨い夕飯にありつけたし、後は風呂に入って寝るだけだな」

部屋に戻ると、佐伯先生は、膨れたお腹を摩りながらそう言った。

「じゃあ、準備しますね」

「いいよ、自分でやる。高原は調べ物の途中だったろ? 主治医の了解も得られたんだし、心置きなくやればいい」

「でも、住まわせてもらっているので、それくらいはやらないと」

私はバスルームに向かう先生を追いかける。すると先生は中に入ろうとする私を手で制した。

「いいって、お前はオレの家政婦じゃないんだから遠慮するなよ」

「……だったら先生も私に遠慮しないでください。先生だっていろいろお付き合いがあるんですよね」

「お付き合い?」

意味が分からないとでもいうように佐伯先生は首を傾げる。

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