恋のカルテ
インターフォンを押すべきか悩んで結局、手洗いをして壁に埋め込まれたセンサーボックスに足を入れる。
こうすると自動でドアが開く仕組みだ。
初めて実習に出かけた学生時代、こういったドアの開け方を知らなかった私は、入り口で立ち往生してしまい看護師さんを呆れさせた。
今となっては笑い話だけど、こうして仕事を始めたらもっとたくさんの初めてに遭遇するのだろう。
学生の時のように知らない、分からないは通用しない。
研修医は医者じゃない。
そういわれたからといってそれに甘んじてはいけない。
その責務はきちんと果たさなければならないのだから。