恋のカルテ

「おはようございます」

整然と並べられたベッドと、たくさんの医療機器。

重なり合うように鳴り続けるモニターのアラーム音に焦燥感を掻き立てられて、あまり居心地がいいとはいえない。

用事を済ませたら早く出よう。

私は昨日からここで治療を受けているはずのあの男性の経過を聞こうと、近くにいる看護師さんに声をかけた。

「あの、すみませ……」

「あーー、先生いいところに。これ、今朝のデータなんですけどね」

年配の看護師さんは検査結果がプリントアウトされた数枚の用紙を差し出した。

「佐伯先生まで届けて欲しいんですよね」

「届けるって、私がですか?」

よりによってあの佐伯先生に。

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