恋のカルテ

「……それもいやだけど、これもいやだよ」

ぶつぶつといいながら、ずらりと並んだ部屋をみつめる。

使用中と表示されているのは三室。

これでは佐伯先生がどこにいるのかわからない。

……仕方ない。

端から確かめていく他に方法はないだろう。

私はいちばん手前のドアを小さくノックする。

でも、反応がない。

聞こえなかったのかもしれないと思って今度はもう少し大きな音を立てた。

するとカチャリと鍵が外される音がして、ゆっくりと目の前のドアが開く。



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