恋のカルテ

私は急いでシートベルトを締めようとする。でも、慌てているからか上手くいかない。

もたもたとしていたら、しびれを切らしたように先生が言う。

「なにやってんの、かして」

先生は私に覆いかぶさるように右肩のシートベルトに手を伸ばす。

急に縮まった距離に驚いた私は、とっさに目を瞑る。すると、カチャリという音と共に先生の体が離れるのが分かってホッとする。

「それじゃ、行こうか」

「はい」

先生は私の返事を待って、ゆっくりと車を発進させた。


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