地球最後の日,君を愛そう
「…………美華、帰ってたの」




母は私にいつもの無表情で言う。




「今朝学校からまた電話来てたのよ。美華また学校行かなかったでしょう。学校には行きなさいよ」




そう言うときびすを返し、母はどこかに行った。




一気に気が抜ける。




ため息がでた。




ここは家だけど家じゃない。




私にとってこの家は只の私を入れる入れ物。



安心や、やすらぎなんかない。




この家には…………
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