地球最後の日,君を愛そう
暗い路地から出るとキラキラ光る夜の町にでた。






キラキラ、キラキラ彩る光が嫌い。






こんな自分がハッキリ見えるから。






チッと舌打ちし、タバコに火をつける。






トントンと肩を叩かれ振り向けば、今日も馬鹿な野獣が引っ掛かる。







「君さぁ、制服着てるってことは高校生?こんな所歩いてたら危ないよぉ~?俺と遊ばない?」






パッと見ると20歳後半あたりの男。






時計や着てる服はブランド物でお金もちそう…。






顔はブサイクだが、金が優先。









これで今日は家に帰らずにすむ。







「いいですよォ~。……でもぉ、疲れたんで……ホテルでも行きません?」








男はその言葉を聞き、にまぁ~と笑うと美華の肩に手を回す。







可愛くしてみれば男なんてすぐ落ちる。







世の中は簡単に回ってる。






馬鹿らしくてヘドがでるほどに。
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