地球最後の日,君を愛そう
「こういう事だから。じゃ私忙しいから…」




部屋に一歩踏みいれた瞬間、陸也の手にまた捕まる。



「……何?まだなんかあんの?」


「こんなのは良くないよ…!帰った方がいい。」


真剣な瞳に一瞬ひるむ。




なんなのこいつ………。





「あんたには関係ないって言ってんじゃんっ!うざいんだけど。」



「同じクラスだから関係あるんだよ。帰った方がいいって!」



「私が好きでやってるんだからいいじゃん!離して!!」



「きっと親も心配してるよ…帰った方がいいって」




「心配なんかしてないし。」



「平崎!親の気持ちになって考えてみろよっ!絶対心配して…」


「うるさいっっ!」



どんっと陸也を押す。



「いい加減ウザイし。なんも知らないくせに……!親親うぜぇんだよ!」





部屋のドアを勢いよく閉めた。




最後の陸也の悲しげな顔が残る。

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