地球最後の日,君を愛そう
おどおどしてる美華をみて少年は何か悟ったようだった。





「……………もしかして、俺の事分かんない?」



「………誰?」


「やっぱり。平崎と同じクラスの相澤陸也だよ~。」





同じクラス?
こんな奴いたっけ…?



高校1年の私は入学して以来ちゃんと学校に行ってない。






学校はほぼ自分には無関係な場所で、クラスの奴なんか名前なんて覚えてない。







「知らないし…。話した事無いのになれなれしいんだけど。離して。」



きつく睨みつければ、陸也は少ししょんぼりした。








「ごめん…。だけど…こんな所で何やってるのさ…?」


「あんたには関係ないし。あんたこそ何やってんの?」


「俺はここのホテルでバイトしてんだ。平崎……お前もしかして……」


「美華ちゃーん早くー!!」


部屋の中からさっきの男の声がする。



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