【完】 Squall  ~いくつもの恋をして~



課長の席と反対側を見てグラスを口につけた。


カウンターの中のバーテンダーから見たらまさに修羅場の2人に見えるだろう。


上司と部下の勘違いからのいざこざとは思わないよね。


あっという間にグラスが空になり


酔っぱらったら勢いでぶちまけられるかと


ロングアイランドアイスティーを注文しようと口を開くと


横から


「モスコミュール」と課長の声。





「仲直りする気あるんですか」


自分でも驚くほど課長に向かって強気な言葉。


「理沙次第だな」


俺は名前で呼んだぞとありありわかるように


理沙だけ強調して言ってる課長が子どものようで何だか可笑しくなってきた。


表情からは友だちとして会話をしたいというのが読みとれた。


仲直りという言葉を使ったのに


私次第だと答えた。


そうなると仕事に関する事ではないという事は確実。


まして会社の中じゃなく友人としての私が来たいと話した場所だ。





< 254 / 453 >

この作品をシェア

pagetop