【完】 Squall ~いくつもの恋をして~
「まじで家来るか?」
心配そうなみやちの声に心が温まる。
「旅行してこようかな」
「は?」
「行くとこないからこのまま旅行してくるわ」
みやちの大きな溜息が聞こえ
「まぁあさりの問題だからね、気の済むようにしたらいいよ。行き先決まったら連絡だけは入れろよな」
「うん」
何も持ってないだろうだとか、
金はあるのかだとか
行き先決めてから行けだとか、
夜は出歩くなとか
父親みたいなみやちに傷心の私も口元が緩んだ。
Kennyから着信があったこともみやちに伝えた。
電源落としておくからこっちから連絡するねと言うと
夜逃げみたいだなって大笑いしてた。
最初は傷口に塩をぬったみやちだけれど
今はこれ以上酷くならぬよう炎症を抑える立派な抗生剤だ。