【完】 Squall  ~いくつもの恋をして~



「まじで家来るか?」


心配そうなみやちの声に心が温まる。


「旅行してこようかな」


「は?」


「行くとこないからこのまま旅行してくるわ」


みやちの大きな溜息が聞こえ


「まぁあさりの問題だからね、気の済むようにしたらいいよ。行き先決まったら連絡だけは入れろよな」


「うん」


何も持ってないだろうだとか、

金はあるのかだとか


行き先決めてから行けだとか、

夜は出歩くなとか


父親みたいなみやちに傷心の私も口元が緩んだ。


Kennyから着信があったこともみやちに伝えた。


電源落としておくからこっちから連絡するねと言うと


夜逃げみたいだなって大笑いしてた。


最初は傷口に塩をぬったみやちだけれど


今はこれ以上酷くならぬよう炎症を抑える立派な抗生剤だ。





< 329 / 453 >

この作品をシェア

pagetop