【完】 Squall ~いくつもの恋をして~
東京本社の中もボストンから来た人や
アメリカの支社から来た人が何人もいる。
私の入社当初も気にかけてくれて
日本語でいろいろ話しかけてくれた。
日本人の私が日本の生活に戸惑い
日本語に悩むというのが面白いらしく
「おしえましょうか」なんて私より下手な日本語で言われる。
だから「じゃあ英語は私が教えましょうか?」って顔を見合わせて笑った。
「浅木さんが生まれた国です。あなたの国です。大切にしてください」
はいと返事はしたけれど、日本には友だちがいないと教えれば
「出会えばいいんです」
肩を叩いてくれたことも憶えている。
それからは、私の表情を見て疲れていそうな時には英語で話しかけてくれたものだ。