【完】 Squall ~いくつもの恋をして~
だけど英語が一番大変だったってやっぱり言って
年齢的な事もあるけれど後からの言語は
文法が同じだと割りとすんなり憶えられたというのは頷けた。
日本語はどうしていたのかと聞けばやはり同じように家では日本語。
小学校の間は、親がかりで日本語を忘れないよう勉強させられたが
中学になる頃からは、インターネットで見聞きする程度だから
漢字が置き去りになったというのは頷ける。
お婆様や親せきの方々は北九州と長崎にいらっしゃるそうだが
子どもの頃を覗けば一緒に戻る事もなくご両親だけが日本へと時々帰国されていたそうだ。
その間に友だちの家へ泊まり歩くことがどんなに楽しかったかっていう話は、思わず吹き出した。
旅行へ行ったり彼女と過ごす事を想像するのは簡単。
友だちもいない地へ行くよりも何倍も楽しいはず。