【完】 Squall  ~いくつもの恋をして~



未だに会社の人しか知り合いがいないという私のぼやきには


学生時代を過ごさないと難しいよなって理解を示してくれた。



それでも、1人で日本に来て会社の人たちとコミュニケーションをとり


先輩や同僚たちと飲みに出たり、お昼に出かける姿を褒めてくれた。



休みの日は逢わないの?という質問には、


「あまり親しくなりすぎると別れがつらくなるから」


課長は黙って頷き


「浅木と俺はボストンでも逢う機会はあるはずだ。仕事が終われば友人になれるんじゃないか?」



友人という言葉は私にはとても嬉しかった。



同僚や先輩ではなく友人という響き。







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