お前のこと、一生かけて守るよ
「…っ、」

それはもう不意打ちだった…。不意打ちの、キス…。

先輩の整った顔が一瞬で目の前に来た時点でもう遅かった。

「やだ、見た?」
「見た見た!あれ不意打ちのキスだよね!」
「初めて見たー!」

なんて声が聞こえる…。そりゃそうだ。だって先輩、通路の真ん中であたしにしてきたんだもん…。

注目浴びるに決まってる!先輩はカッコイイからいいけど、あたしなんかたいして可愛くもないのに、こんなことされちゃって、どんな陰口叩かれるか分かんないよ…。

「無視すんな」
「……」

キスした原因ってこれ…?あたしが無視したから、わざと立ち止まって、あたしが振り向くって分かってこんな人前でキスしてきたの?!

「理瑚」
「はい、ごめんなさいっ」

もう二度とごめんだ!絶対先輩の声には反応しよう、なにがあっても!


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