お前のこと、一生かけて守るよ
「なんかこれ、理瑚みてぇ」
「え、これ…クリオネですよ!?」

あたしたちは手を繋いだまま館内を歩いていた。

すると先輩が突然クリオネのところでピタリと止まり、そう言ったのだ。

クリオネに似てるって、どういうこと!

喜んでいいのか、落ち込むことなのか良く分からない。

「ほら、なんかさちっこくて掴めそうで掴めなさそうな感じなとこ」
「ちっこい……」

あたしこんなに小さくないもん。クリオネは可愛いけど、やっぱり似てるなんて言われても嬉しくないよ!

そんなあたしの思いを知る由もなく先輩はガラス越しに指でクリオネを追って結構な時間追いかけっこを楽しんでいた。

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