委員長に胸キュン 〜訳あり男女の恋模様〜
「悠斗の嘘つき! “一生一緒にいような?”って言ったくせに、私を愛してるって言ったのも、嘘だったの?
 私は一人でどんなに心細かったか……
 あんなメール一つだけで、会ってもくれず、電話にも出ないなんて酷すぎじゃない?」


 私は悠斗の胸に顔を埋めながら、あの時の恨み辛みを捲し立てた。当時の寂しさや悲しさや辛さ、そして私を捨てた男への怒りを思い出しながら……


「玲奈!」


 すると悠斗は私の名を叫び、私の上に伸し掛かってきた。
 一瞬、私は我に返りかけたものの、下から見上げた彼の顔は、涙で霞んでいてよく見えない。


「ゆ、悠斗?」


 あなたはどっちの悠斗なの?
 田村悠斗? それとも、相原悠斗?


「玲奈……愛してるよ」


 ああ、懐かしいわ……
 同じ声で、彼はよくそう囁いてくれたっけ。私を抱きしめながら。


 彼の顔がゆっくりと近付いてきて、私はそっと目を閉じた。

 もう、どっちの悠斗でもいいと思った。私の側にいて、私を愛してくれるのなら……


~玲奈Side END~

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