委員長に胸キュン 〜訳あり男女の恋模様〜
「悪いかよ?」
「悪いに決まってるでしょ? 公道で名前を呼ぶなんて、恥ずかしいったらありゃしない」
「そっか、ごめん」
「で、何の用?」
「それがさ、確かおまえ、2年の時、同じクラスだったって言ってたよな? アイスクイーンと……」
「アイスクイーンって……ああ」
渡辺さんは、僕を見て“ああ、なるほどね”という顔をした。
「そんな事、よく憶えてたわね?」
「俺は記憶力だけはいいんでね」
「それで? だからどうだと言うの?」
「確かさ、彼女、2年の時は今みたいじゃなかったろ? 普通に可愛めだったよな? それがどうしてアイスクイーンになったのか、その辺の事をおまえなら知ってるかなと思ってさ」
「ああ、そういう事? ん……どうしようかなあ」
渡辺さんは阿部君と僕を交互に見て、何かを迷っているようだった。
「その顔は知ってるって顔だよな? 教えてくれよ。相原のためによ」
「お願いします!」
すかさず僕は渡辺さんに頭を下げた。桐島さんの話を、どうしても聞きたかったから。
「わかったわよ。ただし……」
「悪いに決まってるでしょ? 公道で名前を呼ぶなんて、恥ずかしいったらありゃしない」
「そっか、ごめん」
「で、何の用?」
「それがさ、確かおまえ、2年の時、同じクラスだったって言ってたよな? アイスクイーンと……」
「アイスクイーンって……ああ」
渡辺さんは、僕を見て“ああ、なるほどね”という顔をした。
「そんな事、よく憶えてたわね?」
「俺は記憶力だけはいいんでね」
「それで? だからどうだと言うの?」
「確かさ、彼女、2年の時は今みたいじゃなかったろ? 普通に可愛めだったよな? それがどうしてアイスクイーンになったのか、その辺の事をおまえなら知ってるかなと思ってさ」
「ああ、そういう事? ん……どうしようかなあ」
渡辺さんは阿部君と僕を交互に見て、何かを迷っているようだった。
「その顔は知ってるって顔だよな? 教えてくれよ。相原のためによ」
「お願いします!」
すかさず僕は渡辺さんに頭を下げた。桐島さんの話を、どうしても聞きたかったから。
「わかったわよ。ただし……」