LOVE or DIE *恋愛短編集*
何となく出そびれてしまった紗耶香は、仕方なく悠太がコンビニから出てくるのを待とうと思った。
中に友達がいるのだとしたら、そこに鉢合わせるのも気まずい。
悠太1人なら良いが、他の男子部員が数名集まっていたりしたら、それこそ何を話して良いのか分からなかった。
だが、待っても待っても―――なかなか彼は出てこなかった。
いい加減帰らないと、母が心配して追いかけてくるんじゃないか、そんな気がしてくる。
牛乳1本1人で買いに行けないなんて、そんな恥ずかしいことはない。
―――もう待てない、行こう。
彼がコンビニから出てきたのは、紗耶香がそう決意した瞬間だった。
30分くらいは中にいたようなのに、手にはスポーツドリンクを持っているだけで、しかも彼は1人だった。
―――え?中に誰かいたんじゃないの?
訳が分からない紗耶香には全く気付かぬまま、スポーツドリンクをその場で飲み干してゴミ箱に捨てると、悠太は走り去っていった。
中に友達がいるのだとしたら、そこに鉢合わせるのも気まずい。
悠太1人なら良いが、他の男子部員が数名集まっていたりしたら、それこそ何を話して良いのか分からなかった。
だが、待っても待っても―――なかなか彼は出てこなかった。
いい加減帰らないと、母が心配して追いかけてくるんじゃないか、そんな気がしてくる。
牛乳1本1人で買いに行けないなんて、そんな恥ずかしいことはない。
―――もう待てない、行こう。
彼がコンビニから出てきたのは、紗耶香がそう決意した瞬間だった。
30分くらいは中にいたようなのに、手にはスポーツドリンクを持っているだけで、しかも彼は1人だった。
―――え?中に誰かいたんじゃないの?
訳が分からない紗耶香には全く気付かぬまま、スポーツドリンクをその場で飲み干してゴミ箱に捨てると、悠太は走り去っていった。