LOVE or DIE *恋愛短編集*
*
『春ごろから変だった』と母に勘付かれていたという事実は、悠太を愕然とさせた。
―――マジか。なんでバレたんだ?
1人になってその言葉を噛みしめた途端、恥ずかしくなってくる。
―――まさか、本、見られたか?
返しそびれて机の引き出しの奥に隠したままの、夢占いの本を引っ張り出す。
だが、その引出しを開けられた形跡はないように感じた。
母親のカンというヤツなんだろうか。
それにしても、自分の母にそんなものがあるとは思ってもいなかった。
彩萌が来てくれて良かった、と、悠太は心底感じた。
周りにどれだけ心配をかけているかなんて、全く気にしていなかった。
実際には、そんな余裕がまるでなかったと言った方が正しいかもしれない。
花火の日に佳織を見て湧き上がった不安感から目を逸らすため、バスケだけに全力を注いで―――先輩の最後の大会が、終わった。
それは予想していた以上の喪失感で、その穴を埋める何かを、見つけることができなかった。
『春ごろから変だった』と母に勘付かれていたという事実は、悠太を愕然とさせた。
―――マジか。なんでバレたんだ?
1人になってその言葉を噛みしめた途端、恥ずかしくなってくる。
―――まさか、本、見られたか?
返しそびれて机の引き出しの奥に隠したままの、夢占いの本を引っ張り出す。
だが、その引出しを開けられた形跡はないように感じた。
母親のカンというヤツなんだろうか。
それにしても、自分の母にそんなものがあるとは思ってもいなかった。
彩萌が来てくれて良かった、と、悠太は心底感じた。
周りにどれだけ心配をかけているかなんて、全く気にしていなかった。
実際には、そんな余裕がまるでなかったと言った方が正しいかもしれない。
花火の日に佳織を見て湧き上がった不安感から目を逸らすため、バスケだけに全力を注いで―――先輩の最後の大会が、終わった。
それは予想していた以上の喪失感で、その穴を埋める何かを、見つけることができなかった。