甘い夜の過ごし方~小悪魔なアイツ~



熱あるんだけど・・・そう言いたかった。


だけど毎日、頑張っている一樹には、言えない。


丁度1年前の事、一樹は熱を出しながら論文を書いていた事があった。


『熱だした時ぐらい休みなよ』そう言ったら


『自分の体調管理が悪いから風邪を引いたんだ、気にするな』って。


風邪ごときで騒ぐなみたいな感じだった。


それ以来、一樹の前では、弱音を吐いた事が無い。


「お茶づけなら」


ぼっと立っていた私は、キッチンへ行き冷凍していたご飯を温める。



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