甘い夜の過ごし方~小悪魔なアイツ~



「一樹、さよなら」


一樹の前に立つと別れを告げる。


隣に立っている女の人は、手を離そうとしている一樹の手を掴み泣きそうな顔で私を見つめた。


この人は、2番目だと分かっていても一樹の事が好きなんだね。この1年間ずっと辛かったんだよね。



「待ってくれ、オレに時間をくれないか?」


「もう無いわ・・・ごめんなさい。荷物は一樹のマンションに送るから、お幸せに」



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